6月も最終週になりましたね。
気温も本格的に上昇してきました。
いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日
<専門家を養成する人> のための
「授業・研修クリニック人財養成講座」というモニター講座を行いました。
「『学習』に注目して上昇気流をつかみましょう!
わたしは7年かかりました。」専門家を養成する場は、
資格や免許など、資質・能力の
認定が関わるため、
その基準に則り、
教えなければならないことが
たくさんあります。
そのように、
教えるコンテンツはたくさんあるけれど
なかなか学んでもらえない、
ということを、よく耳にします。
そこで、この講座は、
専門家を育成する場を
教えるコンテンツはそのままに
学ぶ場にリフォームすることを
目指して実施しました。
参加者が携わっている
(専門家を養成するための)
授業・研修の事例を持ち寄り、
モデルやツールを用いながら
参加者同士でリフォームします。

ただし、
「これだけやれば絶対失敗しません!」
というものではなく、
新しくリフォームして、それをトライして
失敗することもあることが前提です。
しかも作業は基本的なものなので
その道に詳しい方にとっては特に
目新しいものもありません。
これは、
結局授業や研修を設計するということは、
担当者の”見え方”の変化が必要である。
という考え方に基づいています。
学習者の学びをどのように捉えるかということが
授業や研修での意思決定に関わっているからです。
しかし、これはとても簡単にはできません。
しかも、自分が何をどのように捉えて
意思決定したは、通常はよくわかりませんよね。
これを捉えるためには
・ 記録を取って分析をする 方法
・ 人に質問してもらう 方法
がありますが
今回は後者の方法で
授業や研修について自分がどのように
考えて行っているかを捉え、
変えたいと思っている状況のために
何ができるかの ”仮説” を
ともに考える
という形ですすめます。
そのようにして見出した ”仮説”に
トライし、その結果を使って再度検討し
新たな ”仮説”を生み出してさらに
トライする。。。

この講座は、こんなふうに
きわめて基本的な作業を
重視しています。
本当はこれを、仲間とともに継続できると
新たなことに挑戦できる勇気も湧きます。
ですから、ここでひとつの方法として
具体的な事例を介してともに授業・研修を分解したり
リフォームするプロセスを体験し、
今度はそれぞれのコミュニティで
時折お互いの授業や研修を対象としながら
継続的に研究する機会を持っていただけたら
主催者としてとてもうれしいです。
さて、実際の講座はどうだったのかというと、
結果は、とてもみなさん熱心に参加して
いただいたのですが、
簡単にいえば時間が足らない、という状態でした。
教材も改善してわかりやすくする必要があります。
そして、モニター参加をしていただいたみなさまから、
とても丁寧にフィードバックをしていただきました。
(本当にありがとうございます!>_<)
これにより、
この講座そのものが
リフォームできるようになりました。モニターさまのご協力のおかげで
生まれ変わった講座を近日一般公開できるよう、
いま準備中です!
FD研修などにもおすすめしたいです ^^
---- モニターさまのご感想 (一部ご紹介) ----・具体的に運用している授業のカスタマイズ、具体的なリフォーム作業、そして皆様と先生からのアドバイスが効果的に作用した講座
・先生側の視点を得ることができた。教育の現場を実感することができた
・貴重な授業をありがとうございました。実際に授業されている事例をリフォームすることで、自分の勉強になりました。
・全体に時間は足りないけれど課題は良質だったと思う
・事例提供者の授業概要を事前に理解していたら、もっと議論がすすんだと思う。
・教材をやっていて、それがどう次につながるのかが見えにくかった。
・学習重視の教育を目指しています。そのため、本日の内容は参考になりました。今後も参加したいと思いますし、学習効果の測定についても研究したいと思います。
・グループの方々は他人の授業内容に早い理解を示され、アドバイスも的確であり、何よりありがたかったのは積極的に意見を出していただけたことです。時間が足りないから次々と意見を促したかもしれません。授業内容は大幅に変化しました。全て実践するつもりです。ありがとうございました。