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2013/03/01

〜を学ぶ意味 と 〜で学ぶ意味

Tweet ThisSend to Facebook | by:望月

先週末に、高校の先生方に
チーム学習についてプレゼンをする機会がありました。

高校の先生方がグループワークについて学ぶ場で
大学の授業の実践事例をご紹介する形となり、
「対象が違う」ということでエッセンスが
伝わりにくいかもしれないと思いながらも、
短く説明できるよう準備していきました。

打ち合せでは持ち時間は30分くらいだと
思っておりましたが、
実際はなんと1時間ちょっとくらいの時間を
用意していただいていたようで(汗)
質疑応答の時間がたっぷりありました。

短時間でエッセンスだけ説明したので、
関心を持ってくださった先生はもう少し実態を
掘り下げようと沢山質問してくださいました。

そのやり取りの中で浮き彫りになった論点は、

「チーム(やグループ)で学ぶという意味と
 学習内容や成果との関わり」

でした。

きっかけとなったのは、以下のような質問です。

・ 各々の知識が充分でない状態でできるのか

・ メンバーの組み合わせに不満がある状態で
  学習をすすめる意味はあるか

  チームの成果の蓄積  恊働する中で知識を獲得

そこで、以下のようにお返事させていただきました。

・ 知識が充分だからチームで学べるのではなく
  むしろ不十分だから恊働作業で獲得し、
  チームが解散しても各々が自律的に
  知識を獲得する技能(学び方)を習得します。

・ 専門家養成科目での実施であったため、
  専門家集団の仕事は自分一人が達成できても
  意味がないことを知り、
  多様な専門家と成果をだそうとする過程から
  学ぶことを重視しています。
  これをゴールとしてメージするようになってからは
  不満を訴えるより挑戦しようとする姿が
  多くみられるようになりました。


授業や研修を考えるときに、

 グループ学習やチーム学習 を学ぶ意味
 グループ学習やチーム学習 で学ぶ意味

どちらか、あるいは
どちらもが考慮されながら
授業や研修が組み立てられる場合が
あると思います。

このうち、どちらかというと、
後者をじゅうぶん共有できない場合、
あるいは明確でない場合、
様々な不満や成果への結びつきが弱くなる
可能性が考えられます。


これから グループ学習やチーム学習を
デザインしてみたいという方は、

 なぜ、その授業や研修で習得する予定の内容を
 グループやチームで学ぶ必要があるのか?

について、確認されることをおすすめします!


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