2011年7月30日の運営委員会(京都ガーデンホテル)にて
研究助成基金に採択された先生に贈呈されました。

■ タイトル
「中等教科教育法(情報)」における協調自律学習を取り入れた
授業設計
■ 申請者 高橋朋子(武庫川女子大学文学部)
ILD個人正会員
■ 研究背景と研究目的
情報社会は, ICTの登場により効率化,高速化になり,
ますます便利にグローバル社会となる。
また,Web2.0 やクラウドコンピューティングといわれるように,
だれもがICTを意識することなく社会に参画できるようになる。
このような社会(知識基盤社会)では,自らが常に知識を更新し,
新たな知識を創造し生きていくことが求められている。
<中略>
自己中心的な情報活用や,責任感や先の見通しを持っていない
子どもたちの社会的情報活動が増えると,問題が多く生じると
考える。情報教育においては,3観点に加え子どもの社会性
(協調性)と自律性を育てることが重要である。
そこで,本研究では,高等学校教科情報科の指導法を学ぶ授業に
おいて,協調自律学習を取り入れた授業を設計することを目的と
する。学習者自らの情報活用能力を育成することは重要であるが,
本授業の学習者は教科情報科の教員を目指す学生であり,
本授業において協調自律学習を取り入れる意義は高いと考える。
初年度である2011年度は,まず,学習者の実態を把握することを
主な目的とする。
■ 研究方法
授業設計のモデルとして,西之園晴夫のMACETOモデルを用いて,
授業設計を行う。佛教大学の中等教科教育法(情報)において
実践を行う。受講者数は10名である。分析方法は,ビデオ記録,
学習記録(c-learning)から学習者の学習過程を分析し,
自律性や協調性の視点で,その実態を把握する。
学習者の実態から,授業改善,教材開発を行う。
↓↓ この研究の口頭発表が聞けるチャンス! ↓↓・ 2011年9月17日-19日 日本教育工学会
・ 2011年10月15日-16日 日本情報科教育学会
・ 2012年3月末(予定) ILD総会